2009年9月26日土曜日

最近注目の細密画を極め、指導されている木村修さん・奈保子さん

木村さんのアトリエに入ると、壁にかかった海や森の大きな絵が目に映ります、写真と見間違えるほどの繊細なタッチで描かれ、一枚の絵を仕上げるのに1~2ヵ月かかるそうで、これが細密画なのです。



木村さんご夫妻
木村ご夫妻が山中湖に定住されたのは21年前で、それまでは立川と山中湖の別荘とを行き来していたそうです。

修さんは絵の専門学校を卒業されたあと、出版関係のイラストレーターの仕事をしていましたが、1979年フリーになり1980年代に、学研社で細密画の自然の絵本「すずむし」を制作し、以降同シリーズの作画やその他の出版社の科学絵本に多数発表されました。1900年代の作品としては、学研社の大パノラマ図鑑「きょうりゅう」「つちのなかみずのなか」「ちきゅうのどうぶつたち」「にっぽんしぜんちずふるさとちず」などがあります。このシリーズはイタリア ボローニャ国際絵本展、ドイツのフランクフルト国際図書展に出品され、フランス、イタリア、韓国、タイで翻訳出版されています。

近年はアメリカ ウィスコンシン州レイヨウキーウッドソン美術館主催の世界公募展「バーズインアート展」で2007年、2008年と2年連続入選されました。鳥も動物も人間と同じだとの目線で物を見、作品と向き合っておられる修さんにとって、この入選は表現者として細密画を描くことの喜びがより深められ、広がったのではないかと思われます。



木村奈保子さんの植物画教室
修さんはこれまで、デザイン専門学校や動物・植物専門学校などで絵の講師をされ、現在は御殿場、沼津、三島などで教室を開いて細密画を指導されています。山梨県内では細密画に対する反応が薄いとのことです。

奈保子さは、修さんのアシスタントとして仕事を手助けすると共に、Tシャツやタペストリーなどの布素材や皮などに作画し、エスニックショップの注文に応じたりしておりました。現在はアトリエで細密技法の植物画やアート体験教室を開き、山中湖情報創造館で「やさしい植物画」を教えています。創作することの豊かさや、見えていなかったことに気づき、同じ感動を共有しながら個々の自由な表現を認め、いつも一人一人に心を寄せて活動されています。


木村さん
アトリエでは、ご夫妻の細密画の作品のほか、バードカービングや手つくりのテーブルやイスなど、お二人の世界を楽しむことができます。

将来の夢について、修さんは、「細密画の評価の高いアメリカで創作活動をしたい」とおっしゃり、奈保子さんは、「ターシャ・テューダのような自然の中で生きたい」とお答えくださいました。お話は、「ガラリエ・オム」の庭に面した作品の絵が壁一面に飾られた明るいアトリエでお伺いしました。

2009年9月20日日曜日

写真を撮り続けて45年  冨塚晴夫さん・冨塚裕子さん

冨塚さんは、山中湖村にて12年前に写真ギャラリーを開設し、プロカメラマンとして活躍中で、写真ツアー・写真教室などに携わっておられ、特に富士山の写真を中心にさらに広告写真も撮り続けておられます。



富塚さん邸
そもそも、冨塚さんが写真を撮りだしたのは、高校生の頃、飛行機の離発着に興味を抱き、父親のカメラを使ったのが最初だそうです。その後、日本大学の芸術学部写真学科にて学び、先輩である篠山紀信さん等にあこがれ、広告写真の撮影を目指すようになられました。大学卒業後は、アメリカで勉強したいと単身渡米し、ハリウッドで約17年間活躍されました。


当初は、設計士に依頼された建築中の写真が多かったのですが、その後広告写真・人物写真等を撮るようになりました。広告写真では、オーソン・ウェールズを起用した国産ウイスキーの広告は特に有名であり、今年亡くなられたマイケル・ジャクソン他有名な俳優・スポーツ選手等の人物写真も多く手がけられました。

やがて子供の誕生を機に将来の教育のことを考え、冨塚さん自身も日本で一花咲かせたいと思っていたので、1986年に帰国されました。帰国後、学生時代から写真の勉強によくきており、大都会に近く富士山と大自然のある山中湖に住居を構えて23年となりました。当初、富士山にあまり興味を感じられなかったようで、雑誌の広告写真や別荘ブームにのりモデルルームの写真を撮り続けておられました。でも、毎日接している雄大な変化のある富士山に大いに魅力を感じはじめ、今や富士山の撮影が主な仕事となりました。



冨塚さんご夫妻
奥さんである裕子さんも写真家として活躍中で、ツアーでの指導・写真展(個展)等をはじめ写真ギャラリーでの接客もされています。富士山の撮影はもちろんのこと、人物・自然の写真等を撮り続けておられます。力を合わせて活動されている冨塚ご夫妻ですが、別々の行動にて写真撮影をされることもある様です。

写真ギャラリーでは、ご夫妻の富士山並びに自然風景の写真が多数展示されており、想像できない・びっくりするような富士山が十分堪能できます。最近では、外国人の方が多数来館されるようになりました。たまたまハンガリーの映画監督(フレンコーシャ氏)が写真ギャラリーに来館されて富士山の写真に感動し、冨塚さんのハンガリーでの写真展へと発展しました。葛飾北斎・安藤広重の富嶽36景の浮世絵とともに、冨塚さんの現代の富士山36景の写真を一堂に展示した「FUJIYAMA」展がハンガリー国立美術館にて開催されました。



冨塚さん
 また、冨塚さんは山中湖村のPRにも積極的に取り組んでおられます。山中湖からの富士山は絶好の撮影のポジションであり、特にダイヤモンド富士の撮影には最適の場所であるとのアピ-ルもされています。朝日新聞に掲載されたダイヤモンド富士の写真も功を奏し、多くのカメラマンが集結する様になり、山中湖のブームを呼ぶようになりました。現在では、2月に観光協会で開催されるダイヤモンド富士ウィークに、さらに多勢の人が集まるようになりました。今や、山中湖フォトグランプリも3回目を迎えます。

ここ山中湖では赤富士・紅富士・ダイヤモンド富士等ドラマチックな富士山撮影ができ、山中湖のすばらしさを写真を通して広く伝えていくのが冨塚さんの思いです。

裕子さんは、今後自然と子供などの人物写真も撮りたいとおっしゃっています。